前半の「戦略会計」という、個々の社員が会計を意識しながら、会社に貢献していくかという話があります。損益分岐点を意識しながら、価格を下げるのがよいのか、売上個数を増やしていくのがいいのか考えていくという話は、他の会計入門書にない視点だと思います。ただ、会計の数字をどれだけ開示していくかは、経営者によって分かれるところだと思いますので、すべての会社にとって適用できるかどうか難しいところです。イメージとして、上場会社で、業務システムが高度なところは、こういった会計に対しての意識づくりのできる会社ができるのだと思います。
後半はキャッシュフロー会計、EVA(経済付加価値)の入門的な内容が書かれています。私自身は、会計・財務には詳しくないのですが、ちょっと昔のトレンドかなという意識はあります(2003年の発行です)。
amazonのレビューでは、会計をしらなくてもわかる内容とありましたが、まったく知らないと話がわからないと思います。B/S、P/Lが一通り読めて、他の人に説明できるレベルだったりする読者層をターゲットにしているのかなと思いました。
完全図解・戦略会計で利益を創る
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日本経済新聞社
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