2008年05月06日

 

リクルートという奇跡【読書メモ】

2003年に東京都初の民間人校長として杉並区立和田中学校校長となったリクルート元フェロー藤原和博氏のリクルート時代の回顧録。

基本的には、リクルート時代の自分の経験談をまとめた本なのですが、営業マンとして、参考にすべきポイントが各所にちりばめられていると感じます。
社員はみな経営者であるとか、ネットワークを大切にする、リクルートはビジネススクールである、採用に力を入れるというようなことは、ほかの本にも書いてあるとおりで、リクルートという会社の大きな特色なのだと思います。

「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」というリクルートの社訓は有名です。その精神を叩き込まれた人材こそがリクルートの強みであるということを、非常に思い知らされます。逆に「機会」がすでにあるところでは、非常にリクルートは強みを発揮できないのではないかという印象も受けました。
藤原氏が分析しているのですが、リクルートは、在庫を持つタイプのビジネスがあまり得意ではないそうです。リクルート本に出てくる通信回線のリセールに進出し、そして撤退したという話はその際たる例と言えそうです。リクルート事件の影響もあるのだと考えますが、リクルートコスモスの手がけていた不動産業も、その一例となるのでしょう。
逆に、さまざまな情報誌(中古車、結婚などなど)という情報という在庫を持たず、まだ市場として認識されていなかった箇所では非常に成功しています。ここで、リクルートの営業力、売上をきちんと残すという営業マンの能力やモチベーション、また優秀なプランナーなどの企画力に目がいきがちですが、個人的には、その裏には念入りな調査がされており、リクルートが調査好きな会社であるということも明らかになります。市場を分析したり、顧客を分析したり、そういったことをきちんとしているところもリクルートの強みなのでしょう。

リクルートという奇跡 (文春文庫)
藤原 和博
文藝春秋
売り上げランキング: 46487
おすすめ度の平均: 4.5
4 リクルートは、経営陣が経営している会社ではない
4 リクルートはなぜ「リクルート事件」でつぶれなかったのか
5 ものすごく納得!
5 仕事とは何か
4 新社会人にはおすすめ

posted by machi at 18:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書メモ
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